はなむけ

従兄弟がウチから車で30分弱のところにいる。
歳が近く、小さい頃からよくお互いの家を行き来して仲良くしてきた。

2011年3月。
彼の息子は9ヶ月だった。

奥サンの母乳が出ない、でもミルクが無い・・との緊急事態。

伯父は病気療養中で、ずっとベット生活。
伯母はその看病で離れられず。
彼は仕事先から家に帰って来られない状態。


母とスーパーに並んだ。

ウチの周りのスーパーは震災後早いうちから開店していた。
ただし、天井が落ちていたりガラスが割れていたり、店によって状態は様々。
店内に入れない所は店員さんが品物を外に出してワゴンで売ったり、
人数制限をして、数人ずつ店内に入れたり。

地元の小さな店はあっというまに店内の物を売り切っていた。

そんな中、全国チェーン店は割と長く営業。
やっぱり大手は強いのね。
オムツお一人さま1個、ミルク1個、というカンジで制限されてはいるが、
とりあえず買えるもよう。

「全部でお一人様5個まで」なんていう品数制限の中、延々と列が出来ていた。

震災によるガソリン大恐慌で、車が出せないとき。
途中の道は液状化現象と地割れであちこち封鎖され。
その中を、母がアシスト自転車を駆使して届けに行っていた。


行ったついでに、給水車に並んで水汲みも。

従兄弟地区の給水が、2時間並んで一人2リットルの制限。
1日の家庭の水量には少なすぎ。
当然もう1度並び直し~となる訳だ。
しかし乳児を背負って長いこと並ばなきゃいけないっていうのは・・・・。

乳幼児はとにかく水が要りよう。
ミルクを作るにも、汚れ物を洗うにも水は不可欠。
助けてくれる人が居ないお母さん達は一体どうしていたんだろう。


あの時お母さんに抱かれ、ただミルクを飲んでいた彼が
幼稚園を卒園。

4月には小学生になる。


この春小学生になる君へ。

君のことをたくさんの人が見守っている。
楽しいこともそうでないこともいっぱい経験して大きく逞しくなれ。
 
 
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